映画感想20220815

マリグナント

 ジェームズ・ワン監督とは知らずに見た。SAWの監督らしい。
 養子の姉の出生のことやその姉がなぜか連続殺人の現場に存在しているかのように目撃者となってしまう謎。
 ミステリ要素はナルホドとなるが、それよりもアクションシーンが魅力だった。キルビル以前という言葉があるとしたら、マリグ以前に含まれることになるだろう。
 
コンジアム
 世界7大心霊スポットの一つ、韓国のコンジアムにある精神病院の廃虚にユーチューバーらが生配信をしにいく。
 撮影を7人の登場人物がしているという設定なので、手ぶれなど画面が揺れて酔う。それがなければ非常に怖い体験の連続だ。
 
 少し前にボイス -深淵からの囁き-を見たが、そっくりだった。ただ、死霊館の方が約10年前の作品。
 館に悪魔が取り憑いておりみたいな話。オマージュされるぐらいだから当時は恐怖表現の革新みたいな作品だったんだろうか。
 まあ普通に怖かった。
 
 死霊館にも出てきた少女の人形アナベルが悪魔人形になったときの話。
 アナベルはよかったという声をよく聞いたが、自分は死霊館の方が怖かった。ラストの「オチ」もいかがなもんか。
 以上二つもジェームズ・ワン監督。
 
ヘレディタリー
 最後はまあよく分からないって感じだが、部分部分で見ていくと人間の怖さとか怪奇現象とかをとても怖く描いている。
 俳優のチョイスもいい。ムカデ人間2のあのおっさんほどではないが、女の子・チャーリーの「癖のある」容姿などが雰囲気がある。。
 
悪魔を見た
 残虐なシーンを描くのが目的かと思ったが、そこまでエグい場面はない。一つトラウマになったのは公衆便所の和式うん○(下痢)がモザイクなしで出てきたところだ。その後に納豆ご飯を食べたが、白米と納豆がまるで…
 嫁を殺したかたきを楽には殺さずに苦しめようとするが、脚本を書くのが非常に難しいと思われた。
 
 家業が火葬と検視のティルゲン宅の地下には遺体解剖のための手術室などがある。
 朝の記者会見までに死因が分かるようにしてほしいと警官に頼まれた親子は運ばれてきた女性の非常にきれいな遺体を解剖し始めて、だんだんと不可思議なことが起こることに気づく。
 地下はわりと広く、廊下にはL字角がありその曲がりの壁上部には交通のためのようなミラーが設置されていて、向こう側が見える。
 地上へ通じているのは、らせん状の非常階段と昔の映画に出てくるような手動で格子状の金属部分を閉めるようなタイプのエレベーター。

 そういう舞台装置と、実際に女性の解剖していくグロテスクな映像が相まっておどろおどろしく、とても面白く、そして怖い映画だった。